平成29年度個別労働紛争解決制度の施行状況

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平成30年6月27日に、厚生労働省から、

毎年恒例の集計結果が公表されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000213219.html

民事上の個別労働紛争の相談件数、助言・指導の申出件数、

あっせんの申請件数の全てで、

いじめ・嫌がらせ

が引き続きトップとのことでした。

これを読んでいて、思ったことを少し。

① あっせんでの解決割合(別添1/2頁)

あっせんの件数は年間5000件あり、

合意成立が2000件弱ある。

ということは、4割あっせんで解決。

結構、解決の割合が高いなぁと。

② あっせんの申請の減少傾向(別添2/9頁)

あっせん申請の件数は、

平成20年度は約8500件

であったものが、

平成26年度以降は約5000件

と減少傾向。

これはどうしてなんだろうか。

平成18年から実施された労働審判

の影響によるものなのだろうか。

③ 静岡県のあっせん申請数の多さ(別添2/15頁)

平成29年4月1日~平成30年3月31日まで

北海道  256件

宮城県   78件

埼玉県  267件

千葉県  151件

東京都 1153件

神奈川県 298件

静岡県  253件

愛知県  331件

大阪府  339件

兵庫県  206件

福岡県  109件

となっていますが、東京が多いのは理解できます。

静岡県こんなに多いんだ~というのが正直な感想でした。

④ 労働裁判及び労働審判の件数(別添2/14頁)

平成29年の労働裁判の新受件数は3526件(平成28年は3392件)

平成29年の労働審判の新受件数は3369件(平成28年は3414件)

労働事件の半分が労働審判なんだ。