これはただの夏 燃え殻

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本屋さんで、薄そうだし、ちょっと読んでみるかと思って購入。

これはただの夏 燃え殻

マカロニえんぴつ はっとりさん推薦

ボクたちはみんな大人になれなかった その後の物語


その瞬間、手にしたかったものが、僕の目前を駆け抜けていったような気がした――。

テレビ制作会社に勤める秋吉、知人の結婚式で出会った風俗嬢の優香、育児放棄気味の母親と暮らす十歳の明菜、そして末期癌を患う秋吉の仕事仲間、大関。

長い人生の中でのほんの一瞬、四人は絶妙な距離を保ちながら、ひと夏を過ごす。嘘で塗めつくされた日常の中で願いのようにチカリと光る「本当」の物語。

あの夏、素直に会いに行ってただ一緒に泣いてやればよかった。本当はそうしたかったのにできなかった全てのボクは、この小説を読んで【自分ごと】にせざるをはいらないだろう。前作『ボクたちはみんな大人になれなかった』は全力で独り占めしたかったのに対し、この小説は、ここに描かれている数日を、今すぐ誰かに伝えたくなる。「もう遅いと思うには、きっとまだ早い。」

はっとり(マカロニえんぴつ Vo/Gt)

この書籍、サクッと読めました。展開が結構面白くて、でも、最後、いきなり切ない感じで終わって。

この夏はなんだったんだろう?と読者に問いかける渾身の作なのではないかと。