名古屋自動車学校(再雇用)事件 最高裁判決を速報で解説しました

中小企業診断士/人事労務/士業/弁護士/社会保険労務士/講演
  1. ホーム
  2. 中小企業診断士
  3. 名古屋自動車学校(再雇用)事件 最高裁判決を速報で解説しました

令和5年7月20日午後3時に、最高裁判所が、

名古屋自動車学校(再雇用)事件について、

判決を言い渡しました。

結論は、原判決破棄。名古屋高等裁判所に差し戻しでした。

判決文は、以下のとおりです。

https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=92208

この事件は、60歳定年退職後再雇用者の基本給と定年退職前の正職員との基本給との相違が、労働契約法20条に違反するのではないかという点が争われた事件です。

第一審である名古屋地方裁判所は、労働者の生活保障という観点も踏まえ、嘱託職員時の基本給が正職員定年退職時の基本給の60%を下回る限度で労働契約法20条に不合理と認められるものに当たるのが相当であると判断し、控訴審である名古屋高等裁判所も、その判断を維持しました。

そして今回出たのが最高裁です。

この最高裁判決については、2週間ぐらい前に、名南経営の宮武さんから、速報の解説をしてくれないかというお話をいただき、それを快諾いたしました。

そしてそこから、地裁判決と高裁判決についての分析を始め、レジュメを作り、最高裁判決の前日までにそれを終わらせ、あとは、最高裁の判断を待つだけという状況になりました。

最初、報道等で、破棄差し戻しということがドーンと出ましたが、報道内容を見てもどうしてそうなったのかが全くわからない状況でした。

最高裁がいつ判決文を公表するのか何回も最高裁のホームページを見ていましたがなかなか一向に上がりませんでした。

判決当日は夕方5時から打ち合わせがあり、その打ち合わせが終わった後に、ようやく判決文を見ることができました。

最初読んだ印象は、ちゃんと認定しなさいよ、もう1回やりなさいよ、というような形で、まるで宿題を突き返されているみたいな印象でした。

そしてその日は夜8時半から、鍼治療を1時間半程度行い、23時過ぎから本格的に分析を始めました。

そして最高裁判決部分の分析をもとにレジュメを作り始めましたが、最高再判決の文章が短く、レジュメを作るのもそんなに難しくなかったので、夜中の1時半過ぎには、レジュメが完成いたしました。

名南経営さんとの話では7月26日までに解説動画を作って送る、そして27日から配信を開始するというお約束でしたが、

これもう翌日に動画撮れるんじゃね?って思いまして、7月21日午前10時過ぎから事務所で解説動画を取り始め、約1時間後に名南経営さんに動画をお送りしました。

そして名南経営さんがとっても早く動いてくれたため、7月21日の夕方頃には配信が開始されました。

 

色々な方々が、いろいろな専門家の方々が、この最高裁判決について、SNS等で発信をしております。

全てを見ているわけではありませんが、最高裁判決についてだけのコメントが上がっているものが多かったように思います。

当職は、地裁高裁で認定された事実等をレジュメにかなり多く盛り込み、それを元に最高裁判決の解説を行うという点に注力いたしました。

なので、個人的には、まあまあ分かりやすい解説レジュメになったのかなと思っております。

あくまで最高裁の判決の解説を主としており、最後に個人的な私見も述べさせてはいただきましたが、もっともっと勉強して、意見を固めていきたいなと思っております。

数多くの方々に見ていただけるとありがたいなぁと思っている次第です。

 

7月22日 城島慶次郎(サンパウロ学生会名誉会長)

江崎グリコ創業者と松下幸之助の秘話

江崎グリコ創業者が、跡を継がせるべく育てていた長男を亡くし、意気消沈しているところで、松下幸之助さんが、手を差し伸べたというお話。

友情というよりも切っても切れぬ人間的な繋がりであった。

 

切っても切れぬ人間的な繋がり、なんだか、いいなぁ。