中小企業のデジタルシフト・DX実体調査報告書が公表されました

中小企業診断士/報告書・パンフレットなど/士業/弁護士/社会保険労務士
  1. ホーム
  2. 中小企業診断士
  3. 中小企業のデジタルシフト・DX実体調査報告書が公表されました

令和5年9月27日東京商工会議所中小企業部が、

中小企業のデジタルシフトデラックス実態調査報告書を公表されました。

https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1201037

公表されている中身の概要が以下の通りですが、赤文字は僕の所感です。

 

◇中小企業のデジタルシフトの状況(導入・活用レベル)
○各社の現時点でのデジタルシフトの状況を4つにレベル分けし調査。
・「口頭連絡、電話、帳簿での業務が多い」(レベル1)=18.8%(前回調査比▲3.9ポイント)
・「紙や口頭でのやり取りをITに置き換えている」(レベル2)=30.6%(前回調査比+8.0ポイント)
・「ITを活用して社内業務を効率化している」(レベル3)=43.6%(前回調査比▲0.6ポイント)
・「ITを差別化や競争力強化に積極的に活用している」(レベル4)=6.7%(前回調査比+0.6ポイント)

→殆ど多くの企業が、レベル3まで到達しているんだなぁ。

○従業員規模別では、規模が大きいほどデジタルシフトが進んでいる傾向がみられた。
○従業員の平均年齢別では、平均年齢が若い企業ほどデジタルシフトが進んでいる傾向がみられた。

→これは、なんとなく想像がつく

○直近3年間の利益の傾向別では、利益が増加傾向と答えた企業においてデジタルシフトが進んでいる傾向がみられた。

→これは、デジタルシフトが進んだから利益が増加傾向になったのか、そうではなく、利益が増加傾向にある企業が、デジタルシフトにコストをかけられるようになったのかというのはわからんなぁ

 

◇中小企業のデジタルシフト・DXの課題
○デジタルシフト・DXの課題として最も多かったのは、「旗振り役が務まるような人材がいない」 (33.8%)、「従業員がITを使いこなせない」(29.5%)といった人材面に関する課題であった。次いで、コスト面での課題(「コストが負担できない」(27.0%))、デジタルツールの選択と導入効果の評価に関する課題(「業務内容に合ったデジタルツール・サービスが見つからない」(24.5%)、「導入の 効果が分からない、評価できない」(23.0%))が続いた。

→デジタル人材、DX人材が引くて数多になるってことね。

 

◇デジタルシフトの計画・目的
○デジタルシフトの目的について、全体では「業務効率化」が最も多く、94.1%となった。レベル4の企業では、「顧客満足度の向上」
「企業文化、働き方の変革」が上位に挙げられた。

◇デジタルシフトの成果・効果
○デジタルシフトを進めることによって得られた効果について、全体で最も多かったのは「業務効率化」で81.4%だった。レベル4の企業では、「業務の見える化」や「社内コミュニケーション促進」なども上位に挙げられた。

→やはり、デジタルシフトの目的、成果としては、業務効率化になるよね。さらにその先も見据える企業があるのは凄い。

 

◇デジタル人材について
○デジタル人材の確保状況については、「あまり確保できていない」と答えた企業が42.4%と最も多く、「全く確保できていない」と答えた企業も19.5%となり、61.9%の中小企業がデジタル人材の確保に苦慮していることが明らかになった。
○デジタル人材の確保の方法については、「既存社員の育成」を行っていると答えた企業が最も多く53.2%、次いで「何も実施していない」と答えた企業は35.8%となった。

→となると、研修事業とか活性化しそう。デジタル人材になるための研修とか。

〇デジタルシフト・DXのレベルとデジタル人材の確保の状況を分析したところ、導入・活用レベルが高い企業ほどデジタル人材の確保ができていると答える割合が高い傾向がみられた。

◇サイバーセキュリティ対策について
○サイバーセキュリティ対策の状況については、「ある程度対策している」と回答した企業が最も多く、69.1%を占めている。その一方で、「十分に対策している」と回答した企業は16.9%にとどまり、「あまり対策していない」企業は12.0%、「全く対策していない」企業は1.5%となった。
○自社に対するサイバー攻撃の経験について、「受けたことがある」と答えた企業は20.8%、「受けたことがない」と答えた企業は64.1%であった。また、「分からない」と答えた企業は14.2%となった。
○サイバーセキュリティ対策に関する課題について、「社内の危機意識が低い(ない)」が28.2%と最多、次いで「対策を進めることができる人材がいない」25.7%となった。一方、「特に課題はない」と答えた企業も27.0%となった。
〇デジタルシフト・DXのレベルとデジタル人材の確保の状況を分析したところ、導入・活用レベルが高い企業ほどサイバー対策を十分に対策していると答える割合が高い傾向がみられた。

 

お時間があれば、報告書のご一読を

 

10月1日 井原隆一(経営評論家)

人生の大病は、傲(ごう)の一字にあり

王陽明の言葉。

傲慢病を治すには、それにかかっていない人と付き合うに限る。

 

傲慢、自然と人間は傲慢になっていく。

傲慢になってはいけないと思いつつも、いつの間にか、傲慢になっていたりする。