1 裁判例の重要性
人事労務分野において、裁判例の学習は重要であるということがよく言われますが、それはどうしてでしょうか。
裁判例は、実際に起きた紛争について、裁判所が司法の立場から判断を示したものです。企業においては、日々の人事労務の現場において、法的なリスクをコントロールしながら対応をすることが必要ですが、そのための1つの指針となるのが裁判例です。要するに、事前予防の観点から、何をやるべきか、何をやってはいけないのか、それを知るにあたって必要なものが裁判例ということになります。 そして、企業から相談を受ける弁護士、そして社会保険労務士の先生方もまた、日々、裁判例を勉強し、それらを踏まえて、企業に対してアドバイスしていると思います。
2 裁判例の効果的な学習方法
労働分野における裁判例には、新たなルールを示したものもありますが、大部分は、事実をルールに当てはめたものです。
そのため、裁判例を学習する際には、事実関係がどういうものであったのかという点が極めて重要です。
裁判例の学習というと、新たなルールの部分に目が行きがちですが、大事なのは事実関係です。判決では、争いのない事実(あるいは前提事実)、そして、裁判所の判断の中で、具体的な事実認定がされていますが、それをただ読んだだけでは、すんなりとは頭に入ってきません。
そこで、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」では、最初に、①登場人物と法律関係を整理し、②どういった事件であるのかを簡単に説明し、③裁判所がどのような結論を出したのかを明示し、その後に、当該事件における事実関係を時系列に沿って整理をしました。この整理の部分が、極めて重要です。その上で、裁判所の判断を検討していくという順番にしました。
3 裁判例の勉強の効率化を図ることができる
1つの裁判例を判決文のみから勉強すると、当職の場合は、2時間程度はかかります。この「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」では、判決文を読み込み、パワポのレジュメを作るのに凡そ4時間程度を要します。
しかし、この「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」で勉強すれば、凡そ30分で事実関係を理解し、裁判所の判断を理解することができます。そのため、時間的にもより効率的に学べるものとしています。 近時は、ChatGPTをはじめ、生成AIの普及により、業務の効率化を図り、時間をかけるべき仕事に、より時間を投下することができる世の中になってきましたが、これと同様、この「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」によって、効率的に、毎月、重要裁判例を学ぶことができます。
4 テキストにこだわった
また、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」では、パワポのレジュメだけではなく、テキストでの解説を併記するということにこだわりました。パワポのレジュメを見ていただくだけでも裁判例を十分に理解していただける形にはしていますが、テキストでは、当職が、この裁判例を講演でどう話すかを念頭において作成をし、参考情報として必要と思った点についても適宜、触れております。
また、テキストにこだわったのには理由があります。それは、読むということが最大の学びだと思うからです。読むというのは、自分に足りない何かを埋めるために存在していると思います。読むというのは、主体的でなければできないことであり、それが学習効果を高めると信じています。この主体的という点が、動画を見る、画像を見るという受動的なものとは異なる点です。そして、読むというのは、読むものがあれば、どこでも読めます。電車の中でも読めるし、待ち合わせに少し早くついたら、待ち合わせ場所で待っているときにも読める、カフェでも読める、つまり、場所は選ばないので、手軽に学習することができるツールです。
5 メニュー
今回、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」では、毎月、重要裁判例を解説したレジュメ等を電子メールでお届けさせていただきます。
そして、3つのメニューを設けました。
(1)月額500円コース
こちらは、月額500円(税込550円)で、パワポのレジュメをPDF化したものをお送りします。ファイルの大きさは1MB程度となります。
(2)月額750円コース
こちらは、月額750円(税込825円)で、パワポのレジュメと解説テキストをPDF化したものをお送りします。ファイルの大きさは3MB程度となります。
(3)月額1500円コース
こちらは、月額1500円(税込1650円)で、パワポのレジュメと解説テキストをパワポ(解説はノート部分に記載)の形でお送りします。ファイルの大きさは1MB程度となります。
そして、こちらについては、著作権フリーの形にさせていただきます。そのままパワポとテキストを商用利用していただいて構いません。例えば、弁護士、社会保険労務士、中小企業診断士の先生方であれば、講演、研修等で、これらパワポ資料を適宜修正していただき、レジュメ等として配布し、使用していただくという方法がございます。企業の人事労務担当者であれば、社内での研修で、レジュメ等として使用していただく方法がございます。
6 「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」の使い方
毎月、定期的に重要裁判例を学び、実務に役立てたいという方は、お送りしたデータをGoodnote、Notabilityなどのアプリに読み込んだり、プリントアウトしたりしてお手元においていただき、読んでいただければと思います。
また、解説テキストでは、あえて色をつけませんでした。読んでいただく方が、自由に線を聞いたり、マーカーで色をつけたりしていただきたいと思うためです。当職は、勉強するときには、常にオレンジ色のマーカーを引いています。
また、LCGでは、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」で取り上げている裁判例のいくつかについて、動画で解説をしておりますので、その動画を見ながら、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」のパワポ資料とテキストに、マーカーで色をつけたり、線を引いたりしていただくのも理解がより深まる方法かと思います。
7 申し込み方法
「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」をお申し込みいただける方は、上記の「5」のメニューのうち希望するコースをクリックください。お名前と送信先メールアドレスを登録いただき、決済用のクレジットカード情報を入れていただくとお申し込み完了です。
初回配信は2024年2月15日の予定です。(受付開始1月15日)
※毎月15日以降の申し込みは翌月から配信となります。
また、解約される場合には、登録時のメール下部に記載されている管理リンクから解約手続きを行なってください。
8 スポットで「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」を購入したい場合
上述のとおり、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」を購入する場合には、3つのコースがございます。毎月は要らないんだけれども、自分が気になる裁判例だけを購入して勉強したいとご要望される方もいらっしゃるかと思います。
その方々のために、「パワポとテキストで学ぶ月刊重要裁判例」で毎月送信しているデータをこのホームページに置いておきます。こちらについては、1つあたり2000円でダウンロードを可能とさせていただきます。もっとも、この場合には、パワポのレジュメと解説テキストをPDF化したもののみ(月額750円(税込825円)のものと同様)とし、著作権フリーではないものとなります。