先日、大腸がんの手術から約1年が経過し、1年検診を受けてきました。
手術をしてくださったNTT東日本関東病院の樅山先生に、
「先生のおかげで、手術から1年間無事に生きてこれました」とお礼を述べました。
先日の検診でも問題なしとのことでホッとしています。
今年の年賀状で、人間ドックを受けようよーと呼びかけ、多くの方が、人間ドック受けたよーとの声を寄せてくれました。
そんな中でも、人間ドックを受けて、よくないところが見つかったよーという声もちらほらと聞こえてきています。
手術から1年経ち、なんだか自分の中でも少し記憶が風化してきたので、改めて、命の大切さを再認識するためにも、少し昨年のことを振り返ろうかなと思います。
① 7月5日
7月5日に人間ドックを受け、その結果が返ってきたのですが、便潜血検査で、血便があるということで、要精密検査ということでした。
② 8月10日
8月10日に診察を受けたところ、大腸内視鏡検査をやっておきましょうということになり、生まれて初めての大腸内視鏡検査を8月29日に受けることになりました。
③ 8月29日
大腸検査の場合には、経験のある方はわかると思うのですが、下剤を飲んで便を全て出し切ります。下剤を飲むのが結構辛い。
僕の場合は、朝一番から検査だったので、前日夜に500mlの下剤を定められた時刻に少しずつ飲み、翌朝も5時に起きて、500mlの下剤を飲み、便を出し切ったところで、病院に向かいました。
そして、怖いながらも、麻酔を打ってもらって、大腸内視鏡検査を迎えました。
検査をしているときは、全く意識がないというよりは、意識が虚虚ろな感じで、ぼんやりしている感じでしたが、
大腸内視鏡検査をされている先生方が、なんだか色々と揉めている、というか、色々と話している、「どうする?」みたいな話が聞こえてきたんですよね。
そして、終わった後に、医師の先生から説明を受けたのですが、「大腸がんですね」って言われました。
僕は、
「えっ、大腸がんの可能性が高いってことですよね?」
って聞いたのですが、
「いいえ、大腸がんです」
と言われ、がん宣告って、張り詰めた空気の中で言われることなのかなと思っていたのですが、そうでもなく、あっさりという感じでした。
医師の先生が言うには、腫瘍の大きさが2センチを少し超えているので、内視鏡で切り取れるギリギリのレベルなので、入院してもらって内視鏡で切り取りたいと思いますとの提案でした。
僕は、びっくりしながらも、入院に承諾し、9月14日に人生初の入院をすることになりました。
④ 9月14日〜9月16日
9月14日に、NTT東日本関東病院に入院し、下剤を飲んで、翌日の内視鏡手術を迎えました。ちなみに、
下剤は、冷やしてあると結構飲みやすい
ことがわかりました。
看護師さんが、冷やした方が飲みやすいよってことで冷やしてくれていました。そして、9月15日に、内視鏡手術を行い、無事に腫瘍を切り取ることができたという話をいただき、この後、腫瘍を生検するので、その結果を踏まえて今後の対応を考えるということになり、9月16日に退院しました。
⑤ 10月5日
10月5日に、診察を受けたのですが、そこでは、
腫瘍は取り切れたものの、粘膜下層にまで及んでいるので、リンパに転移している可能性がある
ことから、念のため、腹腔鏡での手術をすることを勧めていただき、それに同意させていただき、担当の医師が、消化器内科の先生から外科の先生にスイッチいたしました。
外科の先生からは、腹腔鏡手術をロボット(「ダ・ヴィンチ」)支援下で行うことの提案をいただき、それに同意させていただき、10月23日から約2週間の予定で入院し、手術をすることが決まりました。入院までの間には、数回、病院を訪れて、色々な検査を行う必要がありました。
⑥ 10月23日〜10月30日
10月23日午前10時に入院手続きを済ませ、病棟に。まず最初に看護師さんから採血と鼻の綿棒を入れられて、検査。
10月24日、手術当日。午前5時半に起床。午前8時過ぎに呼ばれて、自分の足で歩いて手術室に向かう。手術室では、ダ・ヴィンチを発見。手術台に乗り、硬膜外麻酔をしてもらったのですが、痛みは殆ど感じず。その後、全身麻酔をしてもらったのですが、息を吸っているときに、もう意識はなくなってしまい、気がついたら手術が終わった後でした。
手術室からHCUに運ばれているときに、「手術終わりましたよ」と言われ、記憶は定かではないのですが、午後4時くらいだったと思います。
意識はおぼろげで、お腹の痛みもあるんだけれども、右肩が痛すぎて、右肩がほんとに全く上がらない状態でした。
その日は、寝たり起きたり、寝たり起きたりをずっと繰り返していました。
10月25日午前9時頃、リハビリの先生が来てくれて、HCUの中を10m程度歩きました。そして、午前11時に病棟に戻りました。
カテーテルが局部に取り付けられていたのですが、違和感があって、座ると押し付けられるような感じがして、めちゃくちゃ違和感。
寝るにしても、背中の硬膜外麻酔が外れちゃいけないということもあって、姿勢にめちゃくちゃ気を使いながら寝るという感じでした。
この日も疲れているからか、何度か病棟の中を歩いて、深呼吸の練習をして、寝ることを繰り返していました。
スマホを見るのがとても億劫
で電源をオフにしていました。
全く余裕がなくて、何も対応できないし、対応したくないという気持ちが強く、ただ寝てたいという感じでした。
10月26日は、6時起床し、歩いたり、深呼吸の練習を繰り返しました。
手術から2日後ということもあり、身体もそれなりに動くようになり、2時間おきに、100mくらい歩きました。
立つとき、座るときに傷口が痛むものの、歩いているときには傷口はあまり傷まなくなっていました。
入院のときには、アイマスクがあったらよかったな
と思いました。
夕方、主治医の先生が来てくれて、経過が良ければ、10月30日、31日あたりに退院でもいいかなぁとのことでした。
10月27日は、6時に起床し、なんと、この日、手術後初めての便が出ました。
それまでガスは出ていたのですが、便が出なくて不安だったのですが、便が出たときは、「おー、やったー、出たー」と言う言葉が出てしまいました。
そして、7時に硬膜外麻酔が取れて、背中がスッキリしました。
この日は嬉しいことばかりで、なんと、10時30分に、カテーテルが抜けました!
カテーテル抜く時は、そんなに痛くないと聞いていたのですが、まぁまぁ痛かった。息を出しながら、抜いてもらうのですが、時間にしておよそ10秒弱。
新しい下着を装着したのですが、なんと、数時間後に見てみたら、血だらけになってました。。。
なので、
カテーテル抜いた後の下着は、古いものが良い
です。
10月28日も午前6時に起床。この日に念願の点滴も取れて、全解放!
10月29日も午前6時に起床。
10月30日も午前6時に起床。午前10時に退院の手続きをして、無事に帰宅。帰宅して、少し外を散歩して、帰ってきたら、睡魔に襲われて、ひたすら眠る。
退院後、家で仕事をしたり、散歩に出たりし、11月2日には、お昼過ぎに事務所にリハビリ出勤をしてみたのですが、11月3日から、なぜか熱が40度近くまででて、熱が下がらず、18時間ぶっ続けで眠るなどしていたのですが、全然治らず、病院に行ったところ、血液検査の結果、炎症の値が高いということで再入院の可能性を示唆されたのですが、なんとか再入院にはならずに済みました。
⑦ 11月8日
11月8日、診察を受け、生検の結果、リンパ節への転移がないことがわかり、がんの治療もひと段落となりました。
改めて振り返ってみると、医学の力はすごいなというのと、
やはり、健康診断や人間ドックは受けた方が良いよねって。
早期発見が一番よ。