本日をもって小池史織弁護士が退所いたします

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この度、令和3年9月30日、

本日をもって、

小池史織弁護士が、事務所を退所いたします。

小池史織弁護士が入所したのが、令和元年12月。

2年弱という短い期間ではありましたが、

本当に本当に事務所に貢献してくれました。

お客様にもとっても可愛がってもらいました。

これも彼女が本当に頑張ったからだと思います。

彼女が事務所に入所したときには、

ボスである寺前隆弁護士が、令和2年4月から、

第一東京弁護士会の会長になるであろう

ということが予想され、

事務所に残される我々は、

多忙を極めるであろうことが予想されていました。

そして、実際にそうでした。

僕と彼女は、殆ど毎日、夜遅くまで、

また、殆ど毎週、土日も事務所に来て、

一緒に案件に取り組み、仕事をしてきました。

僕も彼女を育てようという意識が強くあったので、

いろんなところに連れ回しました。

いろんな案件を一緒にやってもらいました。

常に、そばには彼女がいました。

そして、彼女の成長を目の当たりにしてきました。

どんどん成長する彼女を見るのは本当に嬉しくて。

そして、彼女は瞬く間に飛躍しました。

ボスから、「小池さんの起案はとても良い」

「直すところが殆どない」「よく書けている」

という話を聞くと、僕の自己満足ではありますが、

彼女を育ててきての達成感というか、喜びというか、

自分の手柄だというように思っていました。

もちろん、彼女の固有の能力によるものが大きいので、

勘違いなのですが。

2年弱という短い期間ではあったけれど、

ずーっと一緒にいたような気がします。

なんというのか、妹のような存在です。

そして、彼女は、僕の一番弟子です。

今回の彼女の退所に際しても、

二人で、色々な話をしました。

そして、引き留めもしました。

彼女も事務所を退所するかどうか、

本当に迷っていました。

最終的には、彼女が信念をもって

退所するという決断をしましたので、

僕は、そうであれば、

彼女を応援しようと心に決めました。

彼女は、明日から、企業に勤務し、

新しい一歩を踏み出すことになりますが、

将来的には、また弁護士事務所で勤務したい

という気持ちを持っています。

訴訟が好きだと。準備書面を書くのが好きだと。

そして、そのときには、

うちの事務所で再び働きたい

とまで言ってくれています。

そうであれば、僕がやるべきことは、

彼女が戻ってくる場を作っておくこと

そして、そのときにも、また、

うちの事務所に入りたいと思えるような

魅力的な事務所を作っていくこと。

そのためには、ボスにも意識を変えて

もらわなければならないこともあるし、

僕自身も意識を変えなければいけない

こともたくさんある。

この変化が求められる時代に、

弁護士事務所も変わらないといけない。

うちの事務所も、そろそろ世代交代を

意識していかなければいけない。

そして、事務所の体制を充実して、

お客様に安心して御相談いただける

体制を作っていかなければいけない。

最近、忙しさという言葉にかまけて、

そのあたりのことをおろそかにしていたなぁと

反省するところでありますので、

これを契機に、前に進みます。

仕事も勿論大事ではあるけれども、

事務所の体制を構築するという

ことも大事だなと。

小池史織弁護士からのメッセージは、

以下になります。

【ここから】

寺前総合法律事務所の小池です。

本日をもって当事務所を退所することとなりました。

思い起こせば、当事務所で修習をしていた友人から、

この事務所の先生は訴訟技術が高く、

人事労務分野のプロフェッショナルであるとして

紹介していただいたのが、

ボスである寺前弁護士と兄弁である岡崎弁護士でした。

弁護士業界では、先輩弁護士を兄弁、姉弁、

後輩弁護士を弟弁、妹弁と呼んでおり、

師弟関係を家族関係として捉えているところがありますが、

まさにボスは仕事上の私の父であり、

岡崎弁護士は私の兄でした。

平日も休日もいつも事務所にいる岡崎弁護士との時間は、

他の誰と過ごす時間よりも長く、

常に案件について相談や議論をし、

時には他愛のない話をしたり冗談を言い合ったりと、

振り返ればあっという間の短い時間ではあったものの、

充実した毎日の中で、

仕事上の家族ともいえる関係だったと思っています。

厳しくも情の深い父と、

そんな父を支える責任感の強い兄の下を去ることを表明したとき、

私の退所により事務所には少なからず迷惑をかけ、

またこれまで育てていただいたご恩を

仇で返すようなことになるにもかかわらず、

(私が退所を迷っていた間も含め)岡崎弁護士は

終始、どうしたら事務所をもっと良くできるか、

私にとってベストな環境とは何かを考え続け、

話し合い、真摯に向き合ってくれました。

最終的に事務所を離れることを決断しましたが、

尊敬できる師やお客様と一緒に仕事をできたことは

私にとって大きな財産であり、

再び法律事務所で弁護士業務に従事するとしたら、

この事務所以外には考えられません。

案件等を通じて温かくご指導をいただいた

お客様との思い出も含め、

たくさんの思い出のある事務所を離れることはとても寂しく、

頼れる父と兄のいない新天地での業務には不安もありますが、

私の最終的な決断を尊重し、快く送り出してくれた

岡崎弁護士の気持ちを無駄にしないためにも、

より一層の研鑽に励む所存です。

今後とも、当事務所をどうぞよろしくお願いいたします。

【ここまで】

いかがでしたでしょうか。

泣かせる一番弟子じゃないですか。

最初、彼女が事務所を辞めるということが決定したとき、

不安感、焦燥感が強く、自暴自棄にもなりかけ、

また、暗い気持ちになっていたのですが、

彼女の将来への想いを聞き、そして、時間をかけて

二人で本音をぶつけ、未来のことも語り合う中で、

自分が頑張らないといけないと強く思うようになり、

前を向いて、走れるようになりました。

将来、こういった事務所にしたいよね、とか、

こういった点は変えたほうが良いよね、とか、

こういった方向性で行くのはどうだろうか?とか、

前向きな未来の話をたくさんしました。

事務所を辞めるというのは、終わりではなく、

これが始まりなんだと。そういう気持ちになれました。

これまで、僕と彼女は、同じ電車に乗っていましたが、

明日、彼女は別の電車に乗り換えます。

でも、再び、どこかの駅で、僕の乗っている

電車に乗ってきてくれます。

そのときには、より一層成長した彼女が、

そしてより頼りになる彼女になっていると

思います。

再び乗り込んでくるその駅が、どの駅なのか、

それはまだ決まっていませんが、

それまで、僕は、今乗っている電車を大事に

育てていきたいと思います。

若手の採用も行い、弟子も増やしていきたい。

これまで横に置いていた大事なことも、

これからはしっかりとやっていきたいと思います。

そして、小池史織弁護士が成長して帰ってくる日を

楽しみに待っています。

小池史織弁護士の退所に伴い、最初は、少し

バタバタすることもあろうかとは思いますが、

業務の対応は問題なく、

事務所全員で全力で対応させていただきます。

そして、また、11月1日には、

当職と旧知の間柄の中堅弁護士が加入する予定です。

皆様方、今後とも引き続き、

ご指導のほど、宜しくお願いいたします。

 

 

9月29日 山下弘子

いまが「どん底」だと分かればそれ以上は落ちない

どん底にいるということは、あとは上がるしかないですよね。

これも気持ちの持ちようってことですね。