先日、同期の向井蘭先生と、同じ事務所の岸田先生のお二人で、
新たな書籍を出されたということで、即時に購入。
職場トラブル解決のヒント!
と題した書籍です。
はしがきを以下で引用します
2014年頃、『先見労務管理』編集部の方から毎月連載のお話をいただき、わたくし向井蘭と岸田鑑彦弁護士で担当することになり、連載開始からいつの間にか9年目になろうとしております。
テーマや内容については私たち2人が自由に書いて良いとのことで、自由に8年間、2人で執筆を続けてきました。
まず、執筆内容を振り返ると時代の変選を感じます。特に多いのがパワーハラスメントに関する記載です。
連載当初もパワーハラスメントは問題になっておりましたが、年々パワーハラスメントの相談件数や紛争は高水準で推移しており、連載内容にもパワーハラスメントの記載が増えていきました。
本書でもパワーハラスメントの調査方法(39〜42「パワハラ調査の留意点とは?」、パワーハラスメントの事実認定(50「パワハラ調査における事実認定の留意点!」) など、より実務的な内容を掲載しております。
また、解雇に関する記載も、今回多くの内容を占めております。
成績不良の問題社員の解雇問題、不正を行った従業員の解雇問題など実務上よく起きる問題について掲載しております(1「成績不良の問題社員を解雇できる?」、6「不正を行ったとみられる従業員の解雇は可能か?」。こちらは昔からある実務上の解雇のポイントをまとめたものです。
日本の解雇規制が厳しいことが徐々に広まっているからなのかわかりませんが、退職勧奨についての相談も増加しております。本書では、退職勧奨について、退職勧奨前の確認ポイント(28「退職勧奨前に確認しておくべきことは?』 なども掲載しています。
また、訴訟などの解決金の相場についても記載しております(16「退職和解における解決金の相場は?」)。
問題社員対応についての相談も増加しております。人手不足から採用がままならず、働き始めてから様々な問題が発生するようです。
「問題社員対応についても、皆からあるご相談内容ですが、対応を誤ってしまうと、昔と異なり、SNSでの炎上やインターネットでの書き込みにより会社がダメージを負ってしまいます。炎上などというと大企業や特定の企業のみが問題になりそうですが、今は中小企業であっても、グーグルビジネスなどの書き込み欄に書き込まれ、求人に人が応募しなくなってしまいます(35「人手不足時代で増加する!「炎上」労務トラブル」)。
間題社員の炎上を防ぐ方法は中々決定的なものはありませんが、会社と対象従業員との間で現状認識にかなりの差があることが多く、この認識の差を理めるために、日報を作成することを推奨しています。
同時に労働問題には認知バイアスが関係しているのではないかと思われる場合も多く、認知バイアスについても本書で紹介しております(54「問題社員対応に関する主要な認知バイアスとは?」)。
メンタルヘルスに関する相談も依然としてかなりの割合を占めております。特に難しいのが復職時の職場復帰判断ですが、実は訴訟対応という観点では主治医の面談が非常に重要になりますので、主治医面談の質問事項について記載をしております(17「主治医に従業員の健康状態を聞かずに解雇は問題か?」)。
就業規則については、就業規則の厳しさについて記載をしております。実務上、就業規則の記載が問題になることが一定割合あり、特に就業規則の書き間違え、書き漏らしについては裁判所は会社に厳しい判断を示します(10「就業規則への記載ミスのリスクは会社が負う?」)。
以上、本書について 要をご紹介致しましたが、皆様の実務上のお役に立てれば幸いでございます。
そして、こんな形で読みやすく体系立ててあります。
勉強させていただきます!
6月21日 千玄室(裏千家前家元)
主人公ー禅の公案
自分自身をよく見つめ直せという教え
自分を見つめ直すって、結構、苦行ですよね。
自分の弱いところ、嫌なところ、負の気持ち、
それらを見つめ直さないといけない。。。これ本当に嫌ですよね。
でも、それをやらなきゃいけない。やらないと成長はない。