ぎょらん 町田そのこ

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先日、ある方がFacebookでおすすめの本として書かれていた小説です。

ぎょらん 町田そのこ

【紹介】

人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。

かみつぶせば、死者の最後の願いがわかるのだという。

地方都市の葬儀会社に勤める元引きこもり青年・朱鷺は、

ある理由から都市伝説めいたこの珠の真相を調べ続けていた。

「ぎょらん」をきっかけに交わり始める様々な生。

死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。

傷ついた魂の再生を圧倒的筆力で描く7編の連作集。

【帯】

後悔のない死はない。だからこそあたたかな涙が止まらない。

【僕の感想】

この小説、読んでいて色々と考えさせられました。

大事な人との普段の何気ないコミュニケーションが実は宝だと。

その大事な人が急にいなくなる、そんなこともある。

その時に後悔をする。

またこの小説を通じて分かったことは、

謝るということの大事さ。

謝るということを後回しにしているうちに、

相手がいなくなってしまうということもある。

そうなるともう謝ることができない。

そしてそれをずっと心に引きずってしまう。

小説の中に、こんな一節がありました。

罪のぎょらんを求めるやつは全員、相手が生きている間に謝らなきゃいけなかったんだよ。

それができなかったことを悔やんで生きるしかねえんだ。

取り返しのつかないことをしてしまった自分と折り合いをつけて生きていくしかねえんだよ。

遅すぎたんだよ。

 

10月28日 龍野勝彦(タツノ内科・循環器科院長)

榊原仟の医療信条

相手に対する深い思いやり、変なプライドやこだわりがなく、聡明なところ。

常識を覆す大胆さ。

自ら実践し、行動で示される。

 

医療信条とは直接は関係ない?と思ったりもした。。。