基本がわかる!人事労務管理のチェックリスト

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今回、久しぶりの単著を出させていただきました。

基本がわかる!人事労務管理のチェックリスト

です。

この書籍は、令和4年4月にお声がけをいただきました。

ちょうどその時点で、忙しさのピークということもあり、一瞬、辞退ということも頭にちらついたのですが、せっかくのお声がけであり、これを断ったら一生お話が来ない可能性もあると考え、こういった機会をいただけるのはありがたいので、楽しんで書いてみよう!と思った次第でございます。

以降、毎月月末までに、約2万字〜3万字の原稿を作成し、漸く、本書の刊行に至りました。

久しぶりに、1人で全ての原稿を書き、毎月月末が迫ると、プレッシャーに押し潰されそうにもなりましたが、なんとか締切を守り、やり切ったということもあり、充実感がハンパないです。

自分も、やればできるんだ!と改めて追い込まれた時の人間は強いと感じた次第です。

今回の書籍のコンセプトは、人事労務の問題を深掘りするというものではなく、幅広く、労務リスクを洗い出すことにあります。

そのため、突っ込んだ記載をしていないところが多いので、さらさらっと読める箇所が多いのですが、一部、極めて熱く語っている箇所もあります(笑)

そして、本書の使い方、いや、使い倒し方についても、一例を挙げてみました。これって自分では斬新だなと思うのですが、いかがでしょうか?ただ、これはあくまで一例であり、これをパクってカスタマイズしていただき、使い倒していただければと思う次第です。

この書籍が届きましたら、是非とも、皆様方の通勤のバッグに入れていただき、カバーをしないで電車の中で読んでいただければありがたいなと思います(笑)

 

はしがき
労務管理の重要性が叫ばれる昨今、インターネットに流れるさまざまなニュースの一角を占めるのが、会社の労務問題です。

「○株式会社の従業員の過労自殺が労災認定されました」とか、「〇〇株式会社が賃金未払いで送検されました」とか、「OO株式会社が労災隠しで送検されました」とか、労務問題に関する記事は、1日に1記事は掲載されているのではないでしょうか。

かつては、労務管理は何となく地味という捉え方をされていましたが、現在は、労務リスクは企業のM&Aでも重視されており、また、労務問題一つで会社が継続できない状況に陥ってしまうなんていうこともあります。会社運営上、極めて重要な問題の一つとして、労務管理が注目されています。

そして、労働法に関連する法律は、他の法律に比べて改正の頻度も多く、毎年、何らかの法改正がされている状況です。とりわけ、働き方改革関連法から、労務管理の重要性が飛躍的に脚光を浴びてきたのではないでしょうか。

また、今では、「人的資本情報開示」であるとか、「人的資本経営」であるとか、新たなワードも出てきて、日々、目まぐるしく人事労務管理の在り方等は変わっていき、そして、それは今後も同様だと思われます。

そのような中で、中小企業は、どちらかというと、あまり労務管理に取り組めていない状況にあると思います。それは、余力がないということもさることながら、「労務管理、労務管理っていうけれど、何をやればいいの?」「何から手を付ければいいの?」といった辺りが分からないためでしょう。

結局、手付かずのまま放置し、何か問題が起きた時に初めて大騒ぎとなって、あの時やっておけばよかったと後悔するというケースが多いのではないでしょうか。

「基本がわかる!人事労務管理のチェックリスト」は、本気で労務管理に取り組みたい中小企業の経営者、総務人事担当の方等に向けて書いたものです。

そのため、できる限り、平易に分かりやすく、そして、単なる法律解説ではなく、実務対応等にも踏み込み、記述をしたつもりです。

いわば、労務管理に本気で取り組みたいという方に、最初に手に取っていただきたい書籍です。

ただ、注意してほしいのは、この一冊で労務管理ができるものではないという点です。

この書籍はあくまで、労務管理に取り組むに当たっての導入に過ぎません。

自社に何が足りていないのかをあぶり出すためのものです。

何が足りていないのかを認識した上で、労務管理の専門家である弁護士、社会保険労務士に相談していただき、一緒に、適切な労務管理に取り組んでもらいたい。

その入口として、この書籍を使い倒していただきたい。そのような熱い思いを込めて、世に送り出す次第です。

このような機会を与えていただいた一般財団法人労務行政研究所には感謝しかありません。また、本書の発刊に当たっては、編集部の井村憲一さん、深澤顕子さんのきめ細やかなチェック、鋭い指摘に大変助けていただきましたし、勉強にもなりました。

両名の仕事ぶりは、まさに神は細部に宿るという一言に尽きます。

驚きとともに、自分もプロとして頑張らないといけないなと再認識をさせていただきました。

誠にありがとうございました。

 

ちょっと気になるなと思っていただいた方は、是非、→こちらもご覧くださいませ。

 

3月9日 鈴木鎮一(公益社団法人才能教育研究会会長)

一生の運命を左右する重大な能力

繰り返し、繰り返すことによって何事も身につく、能力となる。

すぐに行動に移す これは人の一生の運命を左右するほど重大な能力である。

やり抜くかどうか。これもすぐに行動に移すことと同じ。

決心しても、やらない人が多い。

 

反復継続の重要性は、今更言う必要もないことですが、

辛いんですよね。反復継続するって。

暗記できないものを覚えるのって、辛い。逃げたい。

でも、そこから逃げてはいけない。