汚れた手をそこで拭かない 芦沢央

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今年一番最初に読んだ小説が、

汚れた手をそこで拭かない 芦沢央

です。2日に分けて読みました。

いやー、一言でいうと、

汚れた手は拭いてもキレイにならない・・・って感じですかね。

直木賞候補作

もうやめて 話題沸騰の「最恐」ミステリ

ひたひたと 忍び寄る恐怖 ぬるりと 変容する日常

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい研究家・・・きっかけはほんの些細な秘密だった。

保身や油断、猜疑心や傲慢。内部から毒に蝕まれ、気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。

凶器のように研ぎ澄まされた取り扱い注意の傑作短編集。

悪いことをしたから悪いことが起きるとは限らないんだよ・・・

閉鎖空間に監禁されたデスゲームの参加者のような切迫感。

これは、短編集ですが、

ただ、運が悪かっただけ

埋め合わせ

忘却

お蔵入り

ミモザ

という5つの物語です。

読後感、はい、まぁ、「ぬめっとした感じ」ですかね。

いや、「ねちゃっ」かな。

保身のために汚した手は、拭いても拭いてもキレイにならず、どんどんと汚くなっていく ฅฅ°́Д°̀))ギャァァァ

って感じです。

66 ハリール・ジブラーン(オスマン帝国時代の詩人)

人生の意義は、「何をなすか」ではなく、「何をなそうと胸を焦がすか」である。

結果は大事だけれども、結果に向かって何をしたかというのが重要。諦めずに突っ走る。